勧誘

わたしは今、見知らぬ土地、しかも腕に模様が入った人やなんちゃらの神がどーのとかゆーパンフレットを持った人がうろうろしている街に住んでいる。
係わり合いにならなければ良いのだけれど、時々家にやってくるのが困る。強引な新聞勧誘おまけに昼間家で電話を取ると大抵浄水器だの布団クリーニングだのの電話だ。さらに我が家はモニターという文明の利器はないので呼び鈴が鳴ったら声で応答するしかないのである。返事をしても「こんにちは。」しか言わない人は勿論「名刺だけでも」という方もレンズから覗き、そのままお帰りいただいている。あちらも商売だろうけど、こちらも怖いので。配達の人にしかドアを開けません。すみません。

そんな感じで、わたしはすっかり電話・訪問販売恐怖症になった。
「そんなに良いモノでしたら必要としている他の方に譲って差し上げて下さいね」
と言うと大概電話が終わるんだけど、困るのは実際使用している商品についての電話だ。
今日、とある某有名化粧品メーカーから電話がきた。通販で愛用している珍しい商品なのだけど、定期的に会社から電話が来てやたら近況や新商品の説明をするのだ。
普段は3分程度で世間話をして終わるのだけど、今日は「随分長い間せっけんを買ってないようですけど」と、きた。
「ネットは使ってますか?」「はい」「(購入記録を見て)市販のですね?」「はい。」「普通は三ヶ月で使い終わるんですけど、何回せっけんを(ネットに)こすってますか?20回ちゃんとやってますか?」
「いえ、そんなには・・・」
というと、急に口調が変わった。
「綺麗になりたくないんですか!?」「でも今のままで十分ですので。」「売り上げとかの話ではありません。20回以上じゃなきゃ駄目なんです!綺麗になりたくないんですか!」「はぁ。」
わたしの聞く気のなさに呆れたように彼女は続けた。
「・・・まあいいでしょう。わたしが言うよりも冊子に書いてありますからそちらを見て下さいね!」「ああ、はい。」

脅されてもねえ、買う気しないな。
ってゆーか10回こするともう泡が手からあふれるので、それ以上は無理です。なんて言う気も無くなる勧誘でした。
テンション下がる・・・。